過去のメディア出演・公演記録

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瞽女の舞台、ラジオ、テレビなど

越後瞽女唄冬の旅

越後瞽女唄冬の旅

越後瞽女唄冬の旅
東京ノーブィ・レパートリーシアター(東京都世田谷区)
「越後瞽女唄冬の旅」瞽女唄指導 萱森直子 2013年の公演

瞽女を演じる役者さん(小関さん金子さん高瀬さん)が1年かけて新潟までお稽古に通ってくださいました。
(お稽古についてのブログ

たくさんの瞽女唄がもりこまれたお芝居です。右にありますのは稽古の写真です。

    夢売り瞽女

    夢売り瞽女

    2011年3月名古屋御園座、4月大阪新歌舞伎座

    さゆりさんの瞽女はかわいらしく、またたくましく、多くのごぜさんたちの魂がよみがえるような、感動的なお芝居となりました。

    山口さんとのかけあいでうたう「瞽女万歳」はみどころのひとつ。

    このほか「祭文松坂」「口説き」などさゆりさんのうたう「瞽女の唄」がたくさん盛り込まれ、また役者さんたちとともに三味線を弾く場面など、見事でした。

    左の写真はお蚕さまの成長を願ってうたうさゆりさん演じる『夢売り瞽女・たまえ』

    夢売り瞽女(稽古風景)

    夢売り瞽女(稽古風景)

    平成21年のラジオドラマでご一緒したときから変わらず持ち続けてくださった石川さゆりさんの瞽女に寄せる思いが実現します。
    さゆりさんが『村に幸せを運んでくるめっぽう明るい瞽女・たまえ』を演じます。

    祭文松坂・雨降り唄などいくつかを劇中でうたいます。
    ラジオドラマでは唄だけでしたがこのたびは、三味線も演奏するため、お忙しい中でお稽古を重ねてこられました。
    取り組みは昨年5月から始まっており、3月開演に向けて準備が進められています。

    右の写真は12月、石川さんほか瞽女として登場する役者さんたちのお稽古風景です
    皆さん三味線が弾ける方たちですが瞽女の三味線は独特、なごやかな中にも懸命なお稽古です。

    多くの瞽女さんたちの魂がよみがえるような、素敵なお芝居となりました。

    石川さゆり ねこふんじゃった(FMラジオ)

    石川さゆり ねこふんじゃった(FMラジオ)

    平成22年9月23日~29日

    全国FMラジオ11局で放送されました。

    ゲスト 萱森直子

    石川さんが瞽女を演じる来年3月名古屋御園座・4月大阪新歌舞伎座のお芝居「夢売り瞽女」のことなどごぜうたという芸を多くの方に知っていただきたいという石川さんと萱森の共通の思いがお話のテーマです。

    番組内で門付け唄「瞽女松坂」(スタジオでの録音)が流れました。

    女歌夢の道行(FMラジオ 特集オーディオドラマ)

    女歌夢の道行(FMラジオ 特集オーディオドラマ)

    女歌夢の道行(FMラジオ 特集オーディオドラマ)
    放送平成21年1月3日 主演 石川さゆり 近藤正臣

    石川さゆりさんが瞽女を演じ歌い、萱森がごぜうた指導と三味線演奏をつとめました。

    泉鏡花(近藤さん)の身の上話と、瞽女(石川さん)の語る人魚伝説とがからみあいながら物語はいくつもの時代をめぐり現代へと・・
    ちょうど収録直後に体調を崩し入院となってしまい皆様に十分にご紹介できずに残念に思っていたのですが放送終了後たくさんのかたがたから、

    「すばらしかった」
    「ごぜうたの底力を感じた」
    「物語と、異世界の音のようなごぜうたの不思議な感じにひきこまれた」

    など反響いただき嬉しく思っています。

    (入院先に石川さんからお見舞いのお花をいただき、私はもちろん同室の患者仲間さんたちもとてもとても癒されていました・・)

    作者の大久保昌一良さんは以前高田瞽女の杉本さん一家や、刈羽瞽女の伊平タケさんと親交があった方で、その方たちが亡くなられて以来「もう本物の瞽女唄を聴くことはできない」と勝手に思い込んでいた、との事。

    このたびこのドラマで使うごぜうたを、できる限り本物に近づけたい、と、萱森に声をかけてくださいました。

    作中のごぜうたを作るにあたってもさまざまに意見を取り入れていただきました。

    BSエンターテインメント 私のうたの道
 ~石川さゆり~

    BSエンターテインメント 私のうたの道 ~石川さゆり~

    NHK BS2 平成20年12月20日
    再放送 平成21年 2月11日
    再々放送 平成21年 12月
    再々々放送 平成23年 8月

    ラジオドラマ「女歌夢の道行」への取り組みが紹介されました。
    写真は石川さゆりさんが萱森の公演に来てくださったときの撮影風景

    11月2日 新潟県阿賀野市 出湯温泉で、
    華の会(女将さんの会)の協力をいただきました。

    お客様はみな石川さんの来訪に驚かれた様子でしたが、和やかに会話を交わす石川さんのお人柄の魅力に、会場はあたたかい空気に包まれました。

    このほか石川さんのごぜうたのお稽古の様子などが番組内であつかわれました
    反響が大きく番組はNHK局内で栄誉ある賞を受けられました。

    石川さゆりさんとのおけいこは真剣・・・・時を忘れてしまうほどでした

    石川さゆりさんとのおけいこは真剣・・・・時を忘れてしまうほどでした

    初めてお会いしたのは前年東京ブローダーハウスでの公演を聴きに来てくださったとき。

    「商業的になっていないものをきけてうれしい、自分もやってみたい・・」というようにおっしゃっていました。石川さんは芸人魂のかたまりのようなかたで師匠のハルさんと共通するものを感じました。
    印象的だったのは「わりきれない。でもそこが魅力」とおっしゃったこと。
    ごぜうたに限らず古くから伝承されている芸は皆そうだと思いますが、ことばもメロディも長さも、理屈に合わないのです音符などできちんと理解して覚える・・という類のものではないわけです。

    割り切れるものに変えてしまいさえすればとても簡単にできるのですが、
    そうしたほうが感動をよびおこしやすく、
    また上手にきこえるのはわかっているのに、
    それでは「似て非なるもの」になってしまう・・・

    あえて「わりきれない」ままのごぜうたに迫ってくださったことを嬉しく思いました
    毎日寝るときも録音をきいていたそうです非常にお忙しい中での努力に頭の下がる思。いでした。
    2回目のお稽古のとき、前回よりも格段に本物に近づいていらっしゃるのに驚きました
    ごぜうたの普段の公演はその即興性や臨場感がおおきなポイントです。

    ところがラジオドラマは違います。
    作者・演出者のイメージどおりに作り上げていく・・・
    作中で使ったのは「かごめかごめ」「佐渡おけさ」「祭文松坂」
    結果として、小林ハルさん、杉本キクイ・シズさん、伊平タケさん・・・私の知るすべての芸をとりこんでの作業となり、大変おもしろいお仕事でした。
    インタビューに答えての石川さんの言葉です。

    「力強く粗野、瞽女のくらしの声であり叫びでもあるうた」
    「工夫はしていません耳で覚え、私の体の中を通過して発せられるうたですきれいに歌おうと思ったら瞽女唄のにおいが違ってきてしまいます」
    ごぜうたの本質的な部分をとらえていらっしゃることがよくわかります。

    NHK総合テレビ「新日本紀行ふたたび」ごぜうたが聞こえるー新潟県上越地方

    2008年2月23日放送されました
    放送終了と同時にたくさんの反響をいただきました
    短い番組の中で私の訴えたいと思っていることを感じ取ってくださった方がたくさんいてくださることを知り、勇気付けられています

     番組放送後よせられたご感想、激励のお言葉など、一部を瞽女唄の感想にてご紹介します。

メディアの感想

新日本紀行ふたたび

「感動しました。
萱森さんはじめ映し出される方々の無欲でひたむきな生き方は、現代人にかけている、脈々と受け継がれるべき日本の魂と思います見終えると自然に涙が出てきましたこの感動があれば、人に優しく、まっすぐに生きてゆけます」

「大変感動しました独特の旋律や節回し等やごぜさんの人生そのものに感動し思わず聞き入りましたこんなすばらしい文化を育んでこられたごぜさんや地域の方々、それを継承していこうとされる萱森さんの存在に尊敬と感謝の思いです」

「泣きましたなぜ泣けたのかわかりませんヒトの根底にあるものを見たように思えましたヒトは生まれて、生きて(流れて)、死ぬ、という厳粛な事実の連なり・・のことかもしれません」

「もう本物のごぜうたを聴くことはできないのだ。勝手にそう思い込んでいましたあなたの声はまさにごぜうたをうたっていました」

「最後にごぜうたは聴いてくださる方たちのもの、と言い切ったあなたに拍手」

ごぜ唄と萱森直子の公演活動

京都清水寺ご本尊ご開帳記念奉納檜舞台 2009年

京都清水寺ご本尊ご開帳記念奉納檜舞台 2009年

33年に一度というご本尊様ご開帳

さらにこのたびは千年来初めての西国33所結縁総ご開帳にあわせての本堂の記念演奏でした。写真のお客様の背後が清水の舞台、ライトアップされた寺をたくさんの参拝客が訪れていました。演奏前にご本尊様を拝ませていただきました。
二本の手を頭上で組む「清水型」というお姿の十一面千手観音様。そのお手に幾本もの紅白のひもが結ばれており、そのひもに自分の手を重ねて観音様とのご縁を結ぶのです。

スタッフの中にかつて京都に住んでいた頃にお知り合いだった方(湯豆腐の「順正」の社長さん)がいらっしゃり、互いに声を上げて思いがけない再会となりました。さっそくご利益があったのかもしれません。一気に当時のさまざまがおもいだされ、ここで唄わせていただくご縁をありがたく思ったことでした。

清水の舞台から吹き抜けになっており夜のことでもありとても寒かったにもかかわらず、長い時間聴いてくださった方たち、前夜の大阪での演奏と続けてきてくださった方、また後日おはがきやメールをくださった方・・・ありがとうございました。

「本物のごぜうたの魅力を伝えたい」・・・・ただ一人での取り組みですのでご感想をいただくことを励みにしていますが、このたびは「まるで関が原の戦いに素手で出ていくような」とのご感想がとても心に残りました。瞽女唄の精神世界をこのように表現してくださったことを嬉しく思いました。

大阪市天王寺区蒼龍寺

大阪市天王寺区蒼龍寺

30年もの昔に、大阪の中学校で教壇に立っていた時期があります。あまりにも未熟な教師ではありましたが、他では絶対に得られなかったであろう充実した日々でした。ここでの経験は私の人生観を決定付けました。
それは、その後の私の歩み、結婚や子育てはもちろんのこと、師匠小林ハルさんとの出会いやごぜうたの仕事への取り組み方にも大きく影響しています。人の本当の価値はみかけや肩書きとは全く関係のないことなのだ・・・
そんなあたりまえのことを私はここで痛切に学んだのです。そのころの教え子とは今でもつながっていて、他県の公演にわざわざ来てくれたこともあります。
この日、当時同期で赴任した友人(現在も教師として活躍しています)がこの場を設定してくれました。ほんの小さな集まりのつもりが、奈良や兵庫などからも当初予定の倍ほども集まってくださいました。大阪を去って以来一度も会っていなかった同僚、先輩も来て下さり、終了後はワンコインパーティを。
この日初めてお会いして「ごぜうたファン」になってくださった方たちともいろいろお話でき、嬉しく思いました。

「人から人へ」

ごぜうたの魅力を知っていただくためにはそれしかありません師匠小林ハルさんをはじめとして、恩師、友人、理解し応援してくださる多くの方々・・・
自分は本当に人とのめぐり合わせに幸運な人間なのだと思わずにいられません。

翌日すぐ近くにある安倍晴明神社に行くことができました。この日の演目、祭文松坂「葛の葉」に登場する「童子丸」、のちの安倍晴明を祭った神社です。

山梨大学公開講座 2009年

山梨大学公開講座 2009年

山梨大学教授のジェラルド・グローマー先生とご一緒しました。

グローマー先生は著書「瞽女と瞽女唄の研究」で小泉文夫音楽賞・田邉尚雄賞を受賞された、
ごぜうた研究の第一人者でいらっしゃいます。
浄瑠璃など日本の芸を研究するうち「限られた人たちだけでなく日本全土の庶民が本当に娯楽としていたものは何なのだろう」と考えるようになり、「ごぜうた」にたどりついたのだそうです。
「庶民の芸」「暮らしと切り離せない音楽」・・・
私自身が大切にしていることとぴったりと重なり、いろいろお話できて楽しいひと時でした。
甲府ごぜが明治6年に弾圧をうけ壊滅してしまったことなどご講演も非常に面白く、参加の方々にも大変好評でしたこの様子は4月3日山梨新報に紹介されました。

山形県東置賜郡川西町土礼味庵 2011年

山形県東置賜郡川西町土礼味庵 2011年

土礼味庵は、かつて瞽女宿であった古民家。歴史や人の思いが暖かに交じりあう豊かな空間です。
現オーナーの片倉さんご夫妻のご厚意により今年で5年目の公演となりました。
大雨のさなかでしたが毎回多くの方たちがお集まりくださり、夜の部終了後には今年も手に触れるほどの近くにホタルが舞いました。震災のため中止となった「雛回廊」をおしみ、座敷にひな壇飾りを楽しみながらの演奏会でした。
土礼味庵のことは瞽女宿(ごぜやど)にもございます。

ブローダーハウス (世田谷区松原)2010年

ごぜうたを深く理解し応援してくださるスタッフさん達に囲まれての定例公演
3年目となった2010年も連日満員で230人ほどの来場をいただきました。リピーターの方も多く、何回お越しいただいても楽しめるようにと、4回それぞれに演目内容を変えました。
3,4回目は萱森の弟子、北村紋子さんも出演し、二人いないと唄えない演目や、萱森とは違う色を持つ北村さんの「石堂丸」も味わっていただきました。
TVドラマ浅見光彦シリーズで瞽女を演じごぜ唄に不可欠な「生きる力、気迫」といったものを見事に表現してくださった女優ひがし由貴さんのブログ(2010・2・26日)
『むき出しの魂がそこにある』・・・と、いう感じでしょうか。耳から入る音ではなく、心に直に来る感じ。
「聞く」というより、「感じる」感じ。と表現してくださっています。毎年恒例で演奏しています。

水と土の芸術祭・協賛イベント新潟市秋葉区(小須戸)2009年10月薩摩屋

小須戸は師匠・小林ハルさんがかつて10年を超える歳月を過ごした土地(詳しくは「小林ハルさんのこと」のページ)ハルさんを覚えている方もたくさんいらっしゃいます。ハルさんのお住まいのあった土地も、ハルさんと親しかった義母が今も暮らしている萱森の実家も、薩摩屋さんと同じ通りに面しており、歩いて10分ほどの距離です。

人々の暮らしのたまものである町屋で、かつてこの町に響き渡っていた瞽女唄をじっくりと味わっていただくことができ、お集まりの皆様とともに本当によい時間をすごさせていただきました。また手ぬぐいや手提げ袋などのおみやげとともに同地区にお住まいの垣見壮一さんから提供いただいた瞽女さんの写真を皆様にお持ち帰りいただきました。
「ゆかりの地・写真」のページにこのほか手元にいただいた写真をご紹介しています。

垣見さんからのお手紙をご紹介します。

「高柳町で河川調査中偶然にお会いした瞽女さんに断り撮影したものです。
子どもの頃聴いた瞽女唄「さらば信太に帰らんと・・・」の言葉と、暗い灯りの下で手ぬぐいで涙をこらえていた女の人たちを懐かしく思い出しました(中略)
町屋にての公演という贅沢を楽しみにしております」

この日、垣見さんも来てくださり、思い出に残っているという「葛の葉」を聴いていただくことができました。
この様子は小須戸町並み景観まちづくり研究会のホームページにも紹介されています。
毎年恒例で演奏しています。

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