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瞽女唄の公演
やさしく 悲しく。
時にゆかいで そしてなつかしい。
越後の瞽女唄をきいてください。
瞽女唄はチケットを売って大きなホールで行う事はほとんどありません。
それぞれの暮らしの中での喜びや悲しみをある程度共有している、そんな生活の場に近いところでのお集まりに寄せていただいて、同じ空気をすいながらともに楽しんでいただきたい・・・地域の人たちが寄り集まって聞いた「ごぜやど」の文化を大切にしたい・・・そう考えています。
地域の催し、身内のお集まり、温泉宿などでのお楽しみの場、職場や学校保護者会などの研修・・・
チケットを求めて来ていただく公演も増えていますが、規模・場所等にかかわらずどこへでもお伺いしていますので、呼んで下さい。
呼んで頂くとき、ご留意下さい
遠方からのご要望の場合はご負担が大きくなりがちですがよろしくお願いします。
①演奏料の他に交通費をご負担お願いします。
②遠方や夕方以降の時間をご希望で萱森のコンディション上無理がある時などは宿泊費のご負担お願いします。
③私の運転で移動することが難しい場合、送迎もしくは交通費と共に楽器、衣装などの送料をご負担お願いします。
(津軽三味線も共にご希望の場合は使う楽器が違うため、それぞれの控えを含め4本の楽器を運ぶことになります)
④車を運転していく場合には会場への詳しい地図。
⑤車以外の場合、交通手段やアクセス情報、最寄駅への送迎。
⑥会場の写真等の情報をいただくことで下見を省略する。
⑦連絡窓口をはっきりさせてスムーズな打ち合わせをいただくなど。
スケジュールと体力の許す限りできるだけ多くのご要望にお応えしてこの芸を楽しんでいただきたいと考えています。
一人での活動です。
公演を支えるために、あるいはこの芸を将来へとつなげてゆくために公演以外にも
やっておかなければならない仕事もたくさんあり、
また、時間的にも体力的にも限りがありますのでご協力をお願いします。
演奏料についてはいろいろな場合がありますのでご相談ください。
025-261-5689(非通知不可)まで
今までの公演例
お寺
幼稚園の保護者会
病院
町内会
障害者・高齢者施設
美術館
学校
人権・障害者団体の研修
福祉関係行事
大学OB会
各種芸術祭
文化施設オープニングイベント
「身内の老人が100歳になるお祝い」
「遠くに住む親戚が新潟に来るので」
公演は「段もの」と呼ばれる語り唄を中心にお話を交えながらさまざまな演目を楽しんでいただきます。
津軽三味線も一緒に聴くご要望もOKです。
両者の違いや、それぞれに特有の迫力を味わえます。
ごぜ唄を未来へ繋ぐ取り組み
ささやかではあっても流行や華やかさとは無縁であっても、100年後まで伝えたい・・・
そう訴えて100年では短い、1000年後です。といわれたことがあります。 ごぜ唄を未来へむけてはぐくむための取り組みをご紹介します。
伝承に大切なのは「好き」になることです。
古くから伝わる伝統芸能。なくなってしまいそうな希少な文化財。
そんな風に考えて「伝承しなければ!」などと気負いこむ必要はありません。ただこの芸が「好き」であること・・・それだけが絶対必要な条件です。きく。知る。なじむ。くちずさむ。覚える。唄う。こうした多くの「愛好家」がいてくださる中で、自然に本当に責任を持ってこの芸を未来へと伝えてくださる方たち、伝承者と呼ばれるにふさわしい技量と精神力を持つ方たちが育つのだ・・・・私はそう考えています。
多くの愛好家に支えられて、本当にこの芸を責任を持って伝えることのできる「技」と「心」をもった伝承者が育ってゆく・・・そんな環境をつくりたいと考えています。
新潟市立内野小学校5・6年生総合学習「瞽女唄ってなあに?」
小学校高学年から世代に応じて、このような形でごぜうたの全体像に接してもらうことが可能です。
新潟市立内野小学校5・6年生総合学習「瞽女唄ってなあに?」
「ごぜうたはごぜさんたちのもの」
瞽女ではない私がこのうたを未来へ正しく伝えるためには、このことがとてもたいせつな原点だと考えています。私なりに指導案を作ってのぞみました。
(以前中学校教師をしていたことがとても役立っています)
子供たちにもマイクをむけ、楽しく言葉を交わしながらの45分間です。
PTAの講演会も兼ねていたので、そのあとに保護者の方たちだけ残っていただき、さらに45分たっぷりと聞いていただきました。今までごぜうたを知っていた子はひとりもおらず、100パーセントはじめて!の出会いでした。
話はわかりやすく、またあきないように演目、構成も工夫しますが、子供相手だからといって子供用に作り変えたりわかりやすい文句にいいかえることはしません。てかげんなしの「本物」にふれて、その世界を五感でうけとることが子供たちにはできるのです。
2007年度愛慈保育園(新潟市)きりん組
年長さん(きりん組)と一緒にうたうようになってもう10年以上になります。
古くからこの土地で親しまれてきた「言葉」や「音」の響きに日常的に包まれて育つ、ということがとても大切なことなのだと考えています。
今各地で方言、お国言葉が見直されてきていますね。唄も同じ。風景や食べ物も同じですよね。
みんな驚くほどの速さで難しい文句(言葉)を覚えます。子供たちと萱森でかけあいをしながら進める唄ですが、今年の子供たちは萱森のパートまでほとんど覚えてしまいました。
左の写真はお稽古のとき。好奇心いっぱいで三味線のまわりにワッと集まってしまいます。下の写真はお隣の特別養護老人ホームで聴いていただいた日のひとこまです。瞽女唄をうたいきいていただく・・・それができる人も育っています。
自分もやってみたいと思う方は、気軽に声をかけてください
電話は025-261-5689です(非通知不可)
公演の感想瞽女の公演を聞いて下さった方の感想
2017語り芸パースペクティブ
1年をかけて日本の語り芸の数々を味わいつくそうという、浪曲の玉川奈々福さんの企画 第3回を説教祭文・渡部八太夫さんとともに担当させていただきました。
通しチケット即日完売の中、大変盛り上がり、後日ネットにご感想がたくさんあげられていました。
一部をご紹介します
説教祭文・ごぜ唄。二日経っても音が蘇る。萱森直子さんのごぜ唄は飾らない強さ。
師匠から言われた「お客様は上手だとあんたを褒めに来てるんじゃない。楽しんで幸せになりに来てる」
との言葉が凄い。説教祭文の渡部八太夫師匠の妖しさ! 語り芸の神仏混交。
ごぜ唄。第一声と同時に鳥肌が立った。すごい。土地にどっしり根を張った芸の力の凄まじさ。
演目とは無関係なのに、旅で見た越後の風景がまざまざと蘇ってきた。
この感覚は竹山を聞いたときと同じ。本物だ。
瞽女唄の三味線は平曲の琵琶の如くに語りの合間合間にかき鳴らされる。
そこに抑揚つけたり、語りも芝居がかってはいけないと云う。
しかし、葛の葉子別れ心にしみました。これぞ語りの力なのでしょう。
商業消費品にならない地べたからの芸能の芯を思う。生声の贅沢。
瞽女唄三味線の、坦々と強く繰り返される音に吸い込まれたまま一晩すぎ、やっと意識が戻ってきた。
あの迫力はどこからくるのだろう。。お師匠の言葉に「芝居声を絶対使うな、表情を変えるな。それはお客の邪魔。
お客は演者を褒めるために来るのではない。ただ楽しみ幸せになりに来る」
淡々と繰り返される音のうねりに引きずり込まれる。芸が人を選んで「利己的な遺伝子」のように乗り移っている
京都清水寺ご本尊ご開帳記念奉納檜舞台
森清顕さまからのお手紙(抜粋)
観音様のご縁で初めて「瞽女うた」を拝聴させていただきました。
演奏を耳にしたとき、衝撃が走りました。
世界を呑み込むような、気迫のアツイ、生きる魂の叫び、
三味の音でありながらどこか静寂というか潔さを感じました。
戦争のような世界にいる自分ですが、実は虚飾に右往左往しているだけで本当は、
皆素手のまま立ち尽くしているんだと思いました。
百年後二百年後まで一人でも多くにお伝えくださること有難く、
陰ながら念じております又拝聴できる日を楽しみにしております。
京都のごぜうたファン
山梨大学公開講座
本当に貴重な講演をありがとうございました興味が一段と増しました。
越後、甲府にダントツにごぜが多かったということに驚きました。
ごぜうたも迫力の中に生命感があふれ感動的でした。
グローマーさんのお話にはびっくり!
山梨県がごぜを弾圧していたなんて、もったいなかったなと思いました。
萱森さんのごぜうたを聞けてほんとに楽しかったです力強く、哀しくって、
そしてやさしい音にはまってしまいました人から人へ、耳でしか伝えられないごぜうたっていいな。
組織として障害を持つ人を支える仕組みがあったことに驚きです。
芸の道や民の文化を伝承することのすごさを、
「ごぜ唄」をきき感じさせていただきました五感で伝えるってすごい!
ありがとうございました。
東京ブローダーハウス公演
毎年恒例で講演をやらせていただいています。
参加してくださった方のブログ http://d.hatena.ne.jp/japojp/20130227/1361928112
ブローダーハウスのブログ http://broaderhouse.info/kakostg/2013/stg.goze2013/stg157.html
催しの紹介ブログ (過去のご感想があります) http://d.hatena.ne.jp/japojp/20121205/1354691467